コトミのblog

森田ゼミ2期生

5/10 ゼミ~哲学対話振り返り~

コトミです。

ブログ更新遅くなりましたが、先週のゼミについて書いていきます。

哲学対話の続きで、今回の内容は振り返りです。

 

 

今回も須長先生が来てくださり、

私たちの話し合い・ブログ・須長先生の考えから振り返りをしていきました。

 

この振り返りで今後ためになる考え方や知識を学んだので、いくつかピックアップして須長先生の考えと私の感想をまとめます。

 

 

相手の言葉によって揺さぶられる能力

価値観は相手の質問によって揺さぶられ、どんどん解きほぐされていく。

前回の話し合いでゼミのみんなや先生から揺さぶりをかけられて、自分の中では整合性がとれていたはずなのにガラリと意見が変わる瞬間があった。

 

自分の視点だけだと、徐々に視野が狭くなって凝り固まった考えしかできなくなる。

他の人の意見を聞いて自分の考えが揺さぶられるということは、自分では気づけなくて見逃してること、または考えることを放棄していることがあるのだと思う。

 

 人それぞれ考えてることは違う。いろんな人がいるからこそ今まで知らなかったことを知れたり、自分になかった考え方ができるようになったり、、

 

 

 

須長先生が「知識がないと検索もできない」とおっしゃっていたが、まさにその通りだなと思った。新たな知識を生成するためには相手の話をよく聞き、一方的な考えにだけはならないように注意したいと思った。

 

 

 

結論を出さないという安全な殻

結論を出さずだらだら考え続けるのはいいことではないらしい。

確かにそうなんだけど、私は結論を出すことにためらってしまうこともよくある。

そういう時はだいたい考えが全くまとまってなくて、ごちゃごちゃしてる何個かの意見を安全な殻に閉じ込めてしまってるんだと思う。

 

 

これは私の場合だけど、

結論を出す=これが私が正しいと思ってることです

っていう心構えについなってしまっていて、相手から何か反応をもらったとき自分の結論に自信を持てなくなりショックを受けてしまう。

 

だからそういう考え方をせずに、

結論を出す=疑問に思うことや、考えが足りてない部分を教えてください

っていう感じで一度結論付けるとだいぶ楽になるなと思った。

 

 

須長先生は、「全てを説明できる理論」はちょっとおかしいとおっしゃっていた。どんな理論にも弱点があって、「正しい証拠」ではなく「間違ってる証拠」を明確にすることが大事だと教えてくださった。

 

結論を出すことに抵抗をなくすためには、「間違ってるんじゃないか?」って思ったり情報が欠けてることを前提として、結論が正しいと思いこみすぎないことが今の自分には必要なんじゃないかと思った。

 

 

 

まともな問いとは

 問いはただ立てればいいというわけではなく、問いにもまともな問いとまともではない問いがあるのだと教えてくださった。

 

★まともでない問い→私たちを迷宮に引きずりこむ

つまり、どんな答えが出たら正解なのかわからない・意味のない問いだと思われるものは「まともではない問い」になるらしい。

★まともな問い→どんな回答が与えられれば答えられたことになるか分かる

ちょっと難しくて私がちゃんと理解できてるかわからないけど、質問した結果何か得られるものがあればそれは「まともな問い」であるって言えるのかな?

 

適切に問い、考え、答えられるものには制約があるとおっしゃっていた。

 

でも私が問いを立てるとき「これは適切な問いだな」とか、今の時点では自分じゃ判断できない気がする。

だから疑問に思ったことはとりあえず言ってみて、その質問によってどう話が変わっていくかで適切な問いだったかどうかを判断していきたい。

 

 

 

 

この振り返りを経て、森田先生からの新たな問い

「経験や体験を通じて成長できる人ってどんな人?」

〈グループの意見〉

振り返りができる人、分析できる人、課題を見つけられる人、実行できる人、回数をこなせる人、、、など

 

色々思いつくことを皆で言い合ってみたけど、しっくりくるようなこないような……

私は考えれば考えるほど意味が分からなくなって、思考停止したみたいに頭に何も浮かばなかった。

 

その後先生の助言により、そもそも「成長」とは?という話に変わった。

話し合いの途中で、成長って身体的とか行動的とかいろんな種類があるよねって話してる時に「成長って?」みたいな流れになったけど、ちょっと触れてスルーした感じだった。

 

そうだ、そこをグループ内でもっと話し合っておとかないといけなかったんだ。

〈成長とは?〉

・自分の考えの幅が広がること

・いままでの限界をこえること

・過去と現在を比較して、変化した部分のこと

 

 ほかのグループでは、結果が出ない成長とか失敗も成長の一部とかいう話も出てたみたいで、なるほどな~と思った。

 

 

私たちは利己主義について話し合ってた時、利己主義についてどう思うか・正しいのか正しくないのか?という議題だったが、いつのまにか「利己主義とは何か」という言葉そのものに着目して問いを立てることができていたのに、

「成長できる人」の課題の時は「成長」という言葉の意味を考えていないことに先生は疑問を持っていた。

 

言われてみれば確かに、なんでそこを深く考えずに話し合いをしていたんだろうってすごく不思議な気持ちになった。

 

「成長」って言葉はめちゃくちゃ聞きなれた言葉だし使うことも多い言葉なので、改めて意味について考えようって気持ちにならなかったのかもしれない。

それに対して「利己主義」は普段よく使う言葉ではないし、正しく言葉の意味を理解できてないように感じたから、そもそも利己主義ってなんだっけっていう思考がスムーズにできたのかなと思った。

 

普段使ってる言葉にも「これどういう意味だっけ?」って思えるようになるには、まだまだ訓練が必要みたいです…

 

 考えるって大変。でも話し合いしてるときは楽しい。面白い。

 

 

須長先生、ありがとうございました!

 

 

以上(*'‐')