ゼミ③ 新しい絆創膏を考える
コトミです!
今回は3回目のゼミの話。
まずゼミが始まる前、教室にはいると大人がいっぱいいて「えっ…?」って感じだった(笑)
そういえば、前回のゼミで誰か来るって言ってたような…
その日福大に来ていたのはアカツキさん、メルカリさん、福岡市役所さん、Wantedlyさんの5名。CSのイベントの時、お会いした方もいらっしゃったので、また会えて嬉しかった。
どうやらゼミに参加してくれるんだと!
今回のゼミは絆創膏の観察
テーマは「新しい絆創膏を考える」
私たちが行うことは質的調査といって、データができない情報を集めること。そして潜在ニーズを考えるというのが今回の主な課題。
考えるための材料は、この3つ。
①作業ステップ ②観察事象 ③発話
①作業ステップは手順と考えてもらっていいと思う。箱を開けるとか貼るとか!
②観察事象は、ユーザーがどういう動きをしているのか。それをなるべく細かく観察する。
③発話に書くことは「思考発話法」を実践してユーザーが話した言葉のこと。「思考発話法」とは思ったこと考えたことを何でも口に出す方法のこと。行動のエラーと発話は関係しており、エラーが生じたときユーザーが何を思っているのかを聞きとるのが重要!
この材料を手に入れるため、私たちは行動の記録、発話の記録、ユーザー役に分かれてやってみた。
『利き手の二の腕あたりをケガしてしまい、反対の手で絆創膏を貼るというシチュエーション』
いざ実践!
ユーザー役の子が
「むずい…」
「手にくっつくー」
とか頑張って言ってくれてる。でも口数が少なくなるところもあって、何でも口に出すって結構難しいんだなと見ていてわかった。
私は色々喋ってる時、手の動きとかどうやって貼ってるのかとか、とりあえず何でもメモる。
捨てるまでが一連の流れ。
↓こちらが私のメモ。行動の観察。
10コ(・・;)
観察に慣れてる人がやると、余裕で20コとか書くらしい。すごい。
行動をメモる時とか完全に紙に目が向いちゃってるから、その間の行動とか書けてないんだろうなと思った。
いや、それにしても20コは今の私じゃ無理だ(笑)私のこれからに期待です。
そして、みんながメモしたことを付箋紙に貼ったものがコレ↓
付箋紙の数が少ない気もするが…
これを元にディスカッションをする。
その前に、ここでの注意!
※仮説を立てない
※ユーザーをみる。モノじゃない。
注意を踏まえて話し合いをするが、なかなか進まず…
みんなで意見を言い合うものの、
「モノのことじゃない?」
「あれ、またモノの話になってる」
という感じで、どうしてもモノに寄ってしまう( ; ; )
でも、発話を見ていると貼る動作の時によく喋っていることに気づいた。
だからその部分に注目して、手にくっつくから粘着力がなくなり結果貼りづらくなることがユーザーが困っているのではないかという結論に。
さらに話し合い新しい絆創膏というのがこちら
修正テープ型の絆創膏。手にくっつかないし、自分たちの中では整合性が取れていた。
でも結果は全然ダメで、やっぱり私たちはモノのことばっかり考えていた。
それだとユーザーが何に困っているのか分からない。本当にユーザーが困っていることって何?って問われて、さっき整合性が取れてるとか言ったけど一瞬で崩れた。
このことから私たちの観察の浅さがわかるし、UXの考え方がまだまだできていなかった。
…なかなかうまくいきません。
この間の安武先生のワークショップをした時も感じたけど、人間の思考や感情にもっと敏感になるべき。普段から当たり前にやっていることほど慣れがあるから、使いづらいとか問題点(課題)に気づきにくい。
こんなことを最近よく思います。
モヤモヤは残りますが今回はこのへんで。
以上(*´-`)